REBORN
2013年 01月 08日
トヨタのREBORNのCMで、北野武がジャン・レノに言った、
「愛は勝つって歌あったじゃん・・あれ歌う奴、馬鹿にしてたんだけどさ。愛は勝つよな…って、最近・・」
という台詞を聞いて、ふと、俵万智の歌を思い出しました。
「『愛は勝つ』と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう 」
歌集「チョコレート革命」に収録されているこの歌を最初に読んだ時、私はまだ19歳で、この歌の中に存在する葛藤の意味なんて分かりませんでした。
例えば誰かが、私を誰かから引き裂きたいと神様に願って、例えば私が、その人の傍に置いて欲しいと祈ったら・・もし神様と神様が戦ったら、どっちが勝つんだろうなんて考えた深夜。
きっと神様は徳が高いから、道理に沿った方を勝たせるのかもしれない・・と思ったら、胸が抉られたように、痛かったです。
「信じたものを迷いなく信じている私」は、きっと立場の違う人の目には、「有害な正しさ」とか「不完全な瞬き」とか、そういうものに映っているのだと思います。
それでも、私は自分の信じた人を信じていたいから、違う立場の誰かの幸せも、同じように、祈っていたいと思っています。
一番大事な人の前では、笑っていたいと思います。
by junkers-by-yun
| 2013-01-08 01:37
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