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by junkers-by-yun
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once in a blue moon




once in a blue moon_c0205258_20455931.jpg




昨夜のブルームーン。

ブルームーンってwordを、夕べ初めて教えてもらった。

一ヶ月に2回、満月が見られる、数年に一度の現象のことだそうで。
深夜に一人お月見。

次は、2015年なんだって。
忘れずに、次も見れたらいいな。



一番古い記憶について。

夜、古いおうちの居間で、四角形の座布団に対角線に寝かされていて、
周りには家族が座っていて。
TVには野球のナイトゲーム。
蛍光灯の明かりと、50代の祖母の顔と。
伯父の顔も、幼い従兄姉がそこに居たのも、母が私にベビーパウダーをはたいていたのも。

間違いなく、1977年の、8月か9月の我が家の光景を、今でも鮮明に覚えています。

一番古い、私の記憶。

もちろん、視界に映るその四角い箱が「TV」だということも私は知らないし、
流れている大人たちが動く「野球」というものも、それが「スポーツ」というものである事も、
家族の会話の意味すら分からなかったけれど、
でも普通に、その空間を眺めていて。

私は話せないので、なんだかわからない声を発しながら、「あー」とか「うー」とか、とりあえず言って、四角い座布団の上で、手をバタバタしていました。

言葉はただの音としては聞き取れるけど、意味なんて理解出来ないものが圧倒的に多くて、
一個一個、「バンザイして」と言われて両手を上げさせられたら、
「あぁこれがバンザイか・・」と、そんな風に思ったのも、ちゃんと覚えています。

その夜を境に以降をずっと覚えているわけではなくて、その夜を境に、覚えている日が断続的に少しずつ増えていった、という感じで。


今はもう住んでいない3歳まで住んだ古いおうちの記憶は、
今でも鮮明に覚えています。
初めての夏の夜の記憶や、初めて満月を見た日のことも、
爪を切られるのが怖くて堪らなく嫌だったことも、
大きなジューサーで、バナナとミルクのジュースをいつも作ってもらえたことも、
夜中に目を覚ましたら、枕元の行灯の小さな灯りの下で読書をしながら、
グリコのセシルチョコレートを食べていた20代の母の姿も、
夏の日に階段から転がり落ちて扇風機に頭打って大泣きした瞬間のことも、
今でも鮮明に覚えています。

なのに。なのになんで、歴史の年号や数学の方程式は、あんなに覚えられなかったのか・・・orz


初めて満月を見た夜。
あまりの綺麗さと、まだ山の端あたりに浮かんでいた低い満月の大きさに、まじまじと見入ったのを覚えています。

私はまだ歩けなくて、話せなくて、母に抱かれて階段を上がって、2階の廊下の大きな窓から、巨大な金色の丸いものを母が指差して、「今日はお月様が綺麗だねぇ」と言って、「ほほー、あそこに、このあいだ聞いた気がするウサギとやらがが居るのか・・・」みたいなことを、素で思ったのを覚えてますorz・・・じゅ、純粋すぎる(笑。


セブンスターの匂いが好きです。
私はセッターなんて重くて吸ったことはないけれど、お父さんと呼んでいた伯父の匂いを思い出します。

膝を割った体育座りをしている伯父の、その膝の中に潜り込むことが、お姉ちゃんと呼んでいた従姉と私の、密かな争奪戦でした。
by junkers-by-yun | 2012-09-01 21:00 | roots